Roofie’s blog

双極性感情障害、睡眠障害歴13年。

Our Souls at Night

f:id:Roofie:20210920042531j:plain

Our Souls at Night

 昨日は比較的平和に過ごしたが、現在23時30分。3時間以上熟睡できたので、気分は悪く無い。

 

 さて、睡眠障害と共に長い付き合いなのが、「双極性感情障害」。いわゆる躁鬱病であるけど、いろんなタイプがあるから評価は難しい。

 

 気分の波の烈しさ、上下の波の振れ具合、頻度、「揺れ戻し」の酷さ、など、その都度精神科医とじっくり話して治療が必要になってくる。

 

 波が下方に落ちてる状態が、いわゆる鬱。鉛のようにベッドから起きられない。空気を吸うのが精一杯で、何もする気にならない状態。

 

 なんとか這いずって起き上がり、最低限の生活をやり過しながら、気分の向上を待つしかない。でもこれは、社会が許してくれれば、実に「無害」だ。自死念慮まで行くのは、また別次元に入ってい来るから。

 

 基本的に鬱状態は人に迷惑をかけないけど、困るのが、そう、躁なんです。

 

 根拠のない自信に満ち溢れ、万能感が襲ってくる。気が付いたときには、散財したり人を傷付けたり、これは厄介。

 

 そこで必要なのが、自分の中の第三者、私は「アパシー(無感動)君」と名付けているが、自分の状態を常にneutralに判断できる人格を形成すること。

 

 躁状態になると、その時はまったく気付かない。それが最善最良だと思っているから。

 

 そこで「アパシー君」に登場願って、本当か?根拠は?誰かに迷惑かけないか?お金は大丈夫か?と自己判断基準をいくつか設定して問い直す。

 

 しかし、厄介なことに、躁状態の時って、「深い眠り」状態に陥るケースが多い。だって、気分がいいんだから。アパシー状態になった時には、手遅れ、なんてことは何度もあった。

 

 例えば、SNSで攻撃的な書き込みをしてしまう。自分が正しいと思うから、他人に与える影響など気にしない。ところが、アパシー君が突然警告してくれて、夜な夜なPCを起動して発言を削除!なんてことは年中ある。

 

 もっと酷いのは、お金。幾つかの条件が揃い、金融機関に踊らされたりすると、猛烈な勢いで事業計画を練ってしまう。ネットで調べまくり、昼間は軽いフットワークでいろいろな会社を訪問。

 

 事業計画書を作って突進して行く。ハンコを押しちゃったら、パー!だ。

 

 一番危ないパターン。これもアパシー君が現れ、友達の助言を聞くことで、一気に覚める。覚めたらまったく関心がなくなる。

 

 そんな躁状態の後にやってくるのが「揺れ戻し」、教科書通りで、酷く疲れてしまう。激しく動き回って、貧相な知恵を酷使したからだ。

 

 ここでまた鉛、鬱状態に陥る。まあ、休養には丁度いい。

 

 躁状態鬱状態の不眠は、明らかな差があって、それにもアパシー君はしっかり気付いているので、当面の失敗はなくなった。

 

 躁状態になって、25万円くらいのアコースティックギターを買っちゃうのは、懐が許す限りは、諦めてるけど。

 

 さて昨夜鑑賞したNETFLIXオリジナル映画  "Our Souls at Night"、放題「夜が明けるまで」。名優ロバード・レッドオードと、easy riderでおなじみのピーター・フォンダの娘ジェーン・フォンダが共演する老いた男女のハートウォーミィーなムービー。

 

 さすがの名優さんの組み合わせと、ユーモアとシリアスな展開で、チャコだけじゃなく娘も一緒に3人で一気に観入ってしまった。

 

 お互いに伴侶なくした老いた男女の物語。60歳を超え、チャコも50歳後半、身に詰まされる映画を渋いレッドフォードと、老いても美しいジェーン・フォンダが好演してくれた。

 

 洋画も邦画も好きなチャコならわかるけど、普段は洋画なんて全く観ない25歳の娘にも好評だった。自分達の人世に重なった佳作。

 

 映画を鑑賞できるほど網膜剥離は解消、根治してきたので、今週は秋晴れの元、空中の人になれそうかな。